美容皮膚科で受けられる皮膚のエイジングケアの手法の一つであるPRP療法は、患者自身の血小板から有形の成分を取り除いて高濃度に濃縮した多血小板血漿を注射することで、皮膚の細胞組織を再生させて若返りをはかる手法で、ヒアルロン酸などを用いていた従来の方法より費用が高額な分、効果が高いといわれています。欧米では、プロスポーツ選手が負傷した箇所の手術をした後に、組織損傷の修復効果を高めるために利用されることが多く、PRP療法の注目度は高まっています。
PRP療法の施術では、血液を採取するときと、調製された薬剤を注射するときに身体に痛みを感じますが、基本的にはそれ以外で施術中の痛みはありません。したがって、アフターケアは針を差し込まれた部位のケアを行うのが中心となります。他の注射治療の場合と同じように、施術後は針をさした部分から出血があることが多いので、アフターケアとしてまず行われるのは、施術を行った部分の止血ということになります。
薬剤を注入された部分の様子はこまめに確認
採血と注射によるエイジングケアの手法の一つであるPRP療法のアフターケアは、美容皮膚科のスタッフから受けた指導通りに行えば、施術日の翌日からほぼ問題なく日常生活に戻ることができます。PRP療法の施術後でよく注意されることが多いのは、施術当日は飲酒や運動、風呂、シャワーといった行為は、針を差し込まれた部位の赤みや腫れがおさまりにくくなるため控えることと、フェイシャルマッサージなどを施術後数日は控えることといった程度で、これは他の注入法によるエイジングケアにおいても同様です。
なお、アフターケアを行っている最中でも、薬剤を注入された部分の様子はこまめに確認しておく必要があります。PRP療法を受けた人の中には、施術部位への注入量が多くなりすぎて不自然に皮膚が盛り上がるようになったケースもあります。もし、施術後に薬剤を注入された部分に異変を感じたのであれば、治療を受けた美容皮膚科に行って医師に相談しましょう。
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